定期接種ってどんなもの?
一定の年齢になったら受けることが望ましいと法律で定められた予防接種です。
これらの感染症は、感染力が強く、感染すると重症になることが多いうえに、
予防接種以外に有効な予防方法や治療方法がありません。予防が重要なのです。
集団接種で行われるものと、個人接種で受けられるものがあります。
接種に定められている年齢であれば、基本的には無料でうけられます。
令和6年4月から、5種混合予防接種が開始になりました。
4種混合にヒブワクチンを合わせたもので、接種するワクチンの本数を減らすことができます。4月1日以降に生後2ヶ月になる乳児が対象です。
すでに、4種混合とヒブワクチンで接種を開始した場合は原則として同じワクチンで接種を終わらせることとされていますが、やむを得ない理由があれば、5種混合ワクチンに切り替えることも可能です。詳しくはかかりつけ医にご相談ください。
2)ポリオ
ポリオウイルス感染による小児マヒを防ぐために接種します。生ワクチンを口から飲む集団接種にかわり、不活化ポリオワクチンを個別接種します。「生ポリオワクチン」は、ポリオウイルスの病原性を弱くして作ったもので、ウイルスは生きています。生きたウイルスは、免疫をつける働きは強く、ワクチン としての効果は高いのですが、腸の中でウイルスが増える間に病原性が強くなってしまうことがあります。その結果、頻度は少ないのですが、生ワクチンを飲んだ人や保護者などの周囲の人に、ワクチンの副作用として小児マヒを起こすことがあるのです。ワクチンによる小児まひを防ぐために、不活化ワクチン接種に変わりました。「不活化ワクチン」はウイルスを不活化し(殺して)、免疫を作るのに必要な成分を取り出して 作ったものです。ウイルスは死んでいるため、ワクチンによる小児マヒの心配はありません。しかし、免疫を作らせる働きは弱いので、きっちりと4回の接種を受ける必要があります。
不活化ポリオワクチンは、初回接種3回、追加接種1回、合計4回の接種が必要です。
不活化ポリオワクチンは、注射による接種です。
不活化ポリオワクチンの接種年齢・回数・間隔は、3種混合(DPT)と同じで、標準的な接種年齢は、次のとおりです。
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初回接種(3回):生後3か月から12か月に3回(20日以上の間隔をおく)
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追加接種(1回):初回接種から12か月から18か月後(最低6か月後)に1回
なお、この期間を過ぎた場合でも、90か月(7歳半)に至るまでの間であれば、接種ができます。過去に生ポリオワクチンを受けそびれた方も、対象年齢内であれば、不活化ポリオワクチンの定期接種を受けていただくことが可能ですので、接種されることをおすすめします。
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生ポリオワクチンをすでに2回接種された方は、不活化ポリオワクチンの追加接種は不要です。
3)四種混合 DPT-IPV(ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオ)
五種混合 DPT-IPV(ジフテリア、百日咳、破傷風、不活化ポリオ、ヒブワクチン)
三種混合(ジフテリア、百日咳、破傷風)に不活化ポリオワクチンを加えたものが四種混合です。それに、ヒブワクチンを加えた五種混合ワクチンが2024年4月より、実施可能になりました。
2024年2月以降に生まれた赤ちゃんは、4種混合とヒブワクチンではなく、5種混合を接種することになります。ヒブワクチンは初めて接種する年齢によって、接種回数を減らしますが、5種ワクチンを使用する場合は必ず4回接種します。
4種混合ワクチンとヒブワクチンのどちらかを既に接種している人は、4種混合ワクチンとヒブワクチンをそれぞれ継続して接種することになります。
対象
1期 生後2ヶ月から90ヶ月未満の乳幼児
1期初回 3-8週の間隔で3回、
1期追加 3回目接種の約1年後(6ヵ月後から接種可能)に4回目を接種
2期 11歳から2種混合(ジフテリア、破傷風)を接種します。
百日ぜきは、激しい咳が続く病気で、母親からもらう免疫力が弱いために新生児でもかかることがあり、6か月以下とくに3か月以下の乳児が感染すると重症化します。ひどい咳でそのまま息が止まって死亡する様なことすらあるのです。生後3か月になったらできるだけ早く接種を受けるようにしましょう。肺炎球菌、ロタウイルス、B型肝炎などと同時接種がお勧めです。
5)ヒブワクチン
ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型感染症による感染症を予防するワクチンです。 (インフルエンザウイルスのワクチンと混乱するので、ヒブワクチンと言います。)
2024年4月より、4種混合にヒブワクチンを合わせて5種混合が実施できるようになりました。2024年2月以降に生まれた赤ちゃんは5種混合で接種を開始します。
これまで、4種混合とヒブワクチンを接種していた赤ちゃんは、基本的には同じワクチンで接種することになります。
生後6か月を過ぎると、ヒブによる細菌性髄膜炎が増えてきます。それまでに、しっかり免疫をつけておくために、初回3回のワクチン接種を6か月までに済ませておくようにしましょう。0歳児は、他にも接種が必要なワクチンがたくさんあります。生後2か月を過ぎたら、小児用肺炎球菌、ロタウイルス、B型肝炎ワクチンなど、同時接種で受けられるかどうか、かかりつけ医にご相談下さい。
また、1歳代(生後12カ月~15カ月)に追加接種を受けないと、効果が長続きしません。追加接種を忘れないように、スケジュールを立ててください。
対象
生後2か月以上で5歳未満の乳幼児初回の接種月齢、年齢により、接種回数、間隔が異なります。ただし、5種混合で接種する場合は接種回数の変更はありません。
生後2か月から6か月 4回
1回目から4~8週間隔で2回目
2回目から4~8週間隔で3回目
3回目からおおむね1年後に4回目 (6~13か月後で1歳早期に実施する)
7か月から11か月 3回
1回目から4~8週間隔で2回目
2回目からおおむね1年後に3回目
満1歳~4歳 1回 1回のみ
5歳以上 接種不可
6)小児用肺炎球菌ワクチン(バクニュバンス)
肺炎球菌による重い感染症を予防する、子ども用のワクチンです。これまでは、13価ワクチン(プレベナー)が使用されていましたが、2024年4月以降は、15価ワクチン(バクニュバンス)が基本になります。
肺炎球菌による髄膜炎は約半数が0歳代でかかり、それ以降は年齢とともに少なくなりますが、5歳くらいまでは危険年齢です(5歳を過ぎての発症もあります)。
生後2か月になったらなるべく早く接種しましょう。5種混合との同時接種も可能です。かかりつけ医にご相談下さい。
対象
生後2か月以上で5歳未満の乳幼児
初回の接種月齢・年齢によって接種間隔・回数が異なります。
生後2か月~6か月 4回
1回目から4週以上の間隔で2回目(定期接種では13か月未満までに接種)
2回目から4週以上の間隔で3回目
3回目から60日以上の間隔をあけて生後12か月~15か月に4回目
生後7か月~11か月 3回
1回目から4週以上の間隔で2回目
2回目から60日以上の間隔をあけ、1歳代(生後12か月~15か月)で3回目
1歳 2回
1回目から60日以上の間隔で2回目
2~5歳 1回 1回のみ
7)B型肝炎ウイルスワクチン
B型肝炎はB型肝炎ウイルスが血液や体液を通じて感染して起きる肝臓の病気です。B型肝炎は感染した時期、健康状態によって、一時的な感染で終わってしまう場合と、ウイルスが体の中に残って一生感染が治りきらないもの(持続感染 キャリアといわれる)とがあります。
3歳以下の子ども、特に乳児が感染すると、ウイルスを 体内に保有した状態のキャリアになりやすいのです。キャリアになると慢性肝炎になりやすく、慢性肝炎になると長期にわたる治療を要するだけでなく、肝硬変や肝臓 がんに進行してしまう事があるのです。また、急性肝炎から劇症肝炎を起こし、死に至るような場合もあります。
B型肝炎ワクチンは、B型肝炎ウイルスが引き起こす様々な病気を予防します。できるだけ早く赤ちゃんにワクチンを接種してあげましょう。日本でもようやく2016年10月より、定期接種になりました。母親がキャリアでなければ、生後2ヶ月から、ヒブ、プレベナー、ロタウイルスワクチンと同時接種を勧めています。
4週間間隔で2回、2回目の接種から、4~5ヶ月立ってから1回の合計3回接種します。
対象
生後1歳未満の子供
接種
4週間以上の間隔をあけて2回接種
初めての接種の後139日以上の間隔をおいて3回目の接種を行う。
注意事項
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HBs抗原陽性(キャリア)の母親から生まれた乳児で、健康保険によりB型肝炎ワクチンの投与(抗HBs人免疫グロブリンを併用)の全部又は一部を受けた方については定期の予防接種の対象者とはなりません。
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任意接種として既にB型肝炎ワクチンの接種を受けたことのある方は、既に接種した回数分の定期予防接種を受けものとみなします。そのため、接種券が送付された方でも、任意接種で既に必要回数を接種された場合には、接種券を使って接種を受けることはできません。
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B型肝炎ワクチンは不活化ワクチンです。B型肝炎ワクチンを接種した日の翌日から起算して、他の種類の予防接種を受けるまでの間隔は、6日以上あけてください。
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接種スケジュールについて
1回目の接種から3回目の接種を終えるまでには、おおよそ半年間かかります。
1歳の誕生日の前日までに3回の接種を終了するよう、主治医とよくご相談ください。
9)日本脳炎
ワクチンで重い副反応がでるリスクがあるとわかったため、
平成17年から21年度まで、日本脳炎の予防接種を積極的に進めることが中止されていました。 その後、新しい細胞培養ワクチンが発売され、接種が再開されています。
日本では患者数は減っていますが、感染して、脳炎を発症した場合には治療法がないため、ぜひ、きちんと接種を受けてください。市内の医療機関で個別接種で行います。
対象
1期 3歳から7歳6カ月未満の子供
1回目を接種してから、1-4週間後に2回目を接種
2回目を接種してから、およそ1年後に1回接種
この3回で基礎的な免疫がつきます。
2期 9歳-13歳未満 1回接種
経過措置
対象
1)平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれの方で、接種勧奨の差し控えにより、日本脳炎予防接種を完了していない方。
2)平成19年4月2日生まれ~平成21年4月1日生まれの方で、日本脳炎の予防接種1期3回が完了していない場合
20歳未満まで、第1期及び第2期の不足分を公費(無料)で接種できます。
まだ1度も受けていない人は4回分、初回1回目のみ接種している場合であれば残り3回分、初回2回目まで接種している場合であれば残り2回分、第1期追加まで完了している方は、残りの第2期(1回)を無料で接種できます。以前に接種した時から間隔があいていても初めからやり直す必要はありません。
(注意1)接種当日20歳に達している場合は、救済措置の対象にはならない為、無料では受けられません。
(注意2)今までに接種した分から間隔があいていてもはじめからやりなおす必要はありません。
10)HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)
■ヒトパピローマウイルス(HPVウイルス)ってどんなもの?
ヒトパピローマウイルス(HPV)は女性の50-80%が感染するといわれているありふれた感染症です。決して感染が珍しいわけではありませんし、感染しても、そのほとんどが自覚症状もなく、身体の持つ免疫の作用でウイルスが体外へ排除されてしまうと言われています。
しかし、一部の人はウイルスを排除できず、ウイルス感染が持続します。そのうち、子宮頸部に前癌病変(異形性)を起こし、そこから更に進んで、子宮頸がんになってしまうのです。これまでの研究で、子宮頸癌の実に99%が、HPVの持続感染が原因で生じる異形成(前癌病変)を経て癌化することが明らかになってきました。
2価HPVワクチン(子宮頸癌予防ワクチン)は、HPVの中でも癌での検出頻度が特に高い16型と18型の感染を予防するものです。
■子宮頸がんってどんな病気?
日本では毎年1万人が子宮頸がんと診断され、約3000人の方が亡くなっています。20歳代からふえはじめ、発症のピークは30-40歳代といわれています。若い女性に最も多い種類の癌なのです。30歳までに癌の治療で子宮を失ってしまう(妊娠できなくなってしまう)人も1年間に約1000人います。
子宮頸がんは子宮頸部異形成(CIN)といわれる前がん病変を経て、浸潤がんに進行していきます。限局がんの5年生存率は95.7%といわれています。子宮頸がんは、早期に発見し手術等の治療を受ければ、命を落とさず治すことができる病気です。早期に発見するためには子宮癌検診を受けることが大切です。
進んだ前がん病変(異形成)や子宮頸がんの段階で見つかると、 手術が必要になります。 病状によって手術の方法は異なりますが、 子宮の一部を切り取ることで、妊娠したときに早産のリスクが高まったり、 子宮を失うことで妊娠できなくなったりすることがあります。ですから、HBVワクチンで頸がんの予防をするだけでなく、20歳を過ぎたら、子宮癌検診を受けるようにしましょう。
■海外でのHPVワクチンの状況
2013年から、日本ではHPVワクチンの積極的勧奨が中止されていました。その間に、海外では2価・4価ワクチンが相次いで9価ワクチンに切り替えられ、子宮頸がんだけでなく、その他のHPV関連疾患の減少にターゲットが広がり、女子だけでなく男子へも定期接種プログラムを開始する国も増えてきました。
接種率の高いオーストラリア、米国、スコットランドでは、HPV-16と18の感染率が低下する集団免疫効果が報告されるようになっています。
さらに、2020年には4価ワクチンを定期接種しているスウェーデンの国民データベース研究で、10-16歳の接種により、浸潤子宮頸がんが88%減少したことが世界で初めて示されました。
WHO(世界保健機関)は、2019年に
1)15歳までに90%以上のHPVワクチン接種、
2)決まった時期に70%以上の子宮癌検診受診 を達成し、
2030年までに全ての国での子宮頸がんの排除(10万人当たり年4人以下)を目標として掲げています。
さらに、WHOは2015年に日本を名指して、弱い根拠に基づきHPVワクチンの積極的勧奨を差し控えることで、本来予防できたはずの子宮頸がんが将来増加するという、大きな被害を生み出すことになるという趣旨の声明を発表しています。
このような結果を踏まえ、厚生労働省の検討会でHPVワクチンの接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたこともあり、2022年4月から積極的勧奨が再開されることになりました。
■HPVワクチン接種の効果
2価のHPVワクチンは、子宮頸がんをおこしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。
■対象
小学6年生から、高校1年生相当の女児
標準的には中学1年生の1年間に接種します。
■標準的なワクチン接種スケジュール
2価ワクチン(サーバリックス):
中学1年生の間に、1ヵ月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6ヵ月の間隔をおいて1回の接種を行います。
子宮頸がんをおこしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の70%を防ぎます
4価ワクチン(ガーダシル):
中学1年生の間に、2ヵ月の間隔をおいて2回接種を行った後、1回目の接種から6ヵ月の間隔をおいて1回の接種を行います。
2価ワクチンと同様に、約70%の子宮頸がんを予防できます
9価ワクチン(シルガード):
新たに導入された9価ワクチンはHPV16型、18型だけでなく31、33、45、52、58型の感染を防ぐため90%の子宮頸がんの予防ができると言われています。さらに、尖圭コンジローマをおこす6型、11型などのヒトパピローマウイルス感染症も防ぐことができます。
●初回接種が15歳未満の場合
2回接種の場合:初回から5か月以上(標準的には6か月)あけて2回目。
3回接種の場合:初回から1か月以上5か月未満(標準的には2か月)あけて2回目。2回目から3か月以上(標準的には4か月)あけて3回目。
●初回接種が15歳以上の場合
3回接種:初回から1か月以上(標準的には2か月)あけて2回目。2回目から3か月以上(標準的には4か月)あけて3回目
■接種機会を逃した人のキャッチアップ接種
・対象:勧奨が停止されていた期間に定期接種を受けられなかった人
1997年4月2日~2006年4月1日生まれの女性
・期間:2025年3月末まで
定期接種で接種できなかった女性に対するキャッチアップは2025年3月末までです。3回の接種を公費(無料)で受けるためには遅くとも9月までに接種を始める必要があります。なるべく早くかかりつけ医に相談してください
11)水痘(水ぼうそう)
みずぼうそう(水痘)は「水痘帯状疱疹ウイルス」というウイルスによって起こる病気です。 麻疹と同様に空気感染があり、非常に感染力の強い病気で、かゆみのある水疱が特徴です。 日本では、ずっと任意接種のため接種率が低く、毎年100万人くらいがかかって、約3000人が脳炎、肺炎などの重い症状になり、10名以上が死亡しているといわれていました。
海外の多くの国では以前から定期接種で実施されていた水痘ワクチンですが、ようやく、日本でも26年10月から定期接種として実施されることになりました。
対象者
1~3歳未満:3か月以上の間隔をおき2回接種。(皮下注射)
(注意事項)
(1)既に水痘にかかったことのある人は対象外です。また、任意接種ですでに接種した人は、接種した回数分の接種をうけたものとみなされます。
(2)定期接種開始以前に自費で接種した費用についての返金はありません。
12)成人用肺炎球菌ワクチン
肺炎は、日本人の死因の中で、がん・心疾患に続いて第3位となっています。
肺炎で亡くなる人は、年間で約12万人にもなりますが、その内の96.8%が65歳以上です。高齢化社会を迎えた日本では、肺炎予防の重要性が増えているのです。肺炎の原因の1/4を肺炎球菌が占めます。成人用肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌の感染及び重症化を予防する有効なワクチンです。ただし肺炎球菌にはたくさんの型があり、ワクチンでカバーできるのは約8割ですので、予防接種を受けても感染しないというわけではありません。いままで、任意接種でしたが、平成26年10月より定期接種となっています。
(注)接種費用として、自己負担金 3,000円が必要です。
接種方法
成人用肺炎球菌ワクチン0.5mlを1回皮下又は筋肉内に注射。
このワクチンは、5年間再接種できません。公費接種は一人1回限りです。
定期接種対象者
移行措置が終了し、今年度から定期接種対象者は、
成人用肺炎球菌ワクチンを接種したことがない65歳の方 と変更されています。定期接種対象の人には、誕生日に合わせて、市役所から接種のお知らせが送られてきます。
任意接種対象者
接種日当日に高石市に住民登録のある方で、これまでに一度も高齢者肺炎球菌の予防接種を受けていない人のうち、66歳以上の方。
希望される方は接種前に高石市役所地域包括ケア推進課で手続きをすると助成を受けられます。任意接種のために、接種金額は医療機関により異なりますが市からの助成金額を差し引いた額を支払ってください
13)ロタウイルスワクチン
令和2年10月1日からロタウイルスワクチンの定期接種が始まりました。
ロタウイルス胃腸炎を予防するワクチンです。ロタウイルスは下痢や嘔吐を起こす、非常に感染力の強いウイルスです。手洗いや消毒などをしっかりしても、感染予防をすることが難しいのです。
ほとんどの子供は、乳幼児のうちに、感染します。乳幼児の急性胃腸炎の入院の中で、もっとも多い感染症で、一生のうちに何度も感染するウイルスですが、初めてロタウイルスに感染した時は、特に重症化しやすく、まれに脳や腎臓に影響をおよぼすこともあり、注意が必要です。
指定された期間内に忘れずに接種してください。
対象者
2020年8月以降に生まれた0歳児です。
ワクチンについて
ワクチンは2種類あり、どちらも生ワクチン(弱毒化したウイルス)で、飲むワクチンです。
2種類とも、予防効果や安全性に差はありませんが、接種回数が異なります。医療機関で相談し、どちらかのワクチンを選んでください。
途中からワクチンの種類を変更することはできません。
接種時期
ロタリックス 出生6週0日後から24週0日後 接種回数 2回
ロタテック 出生6週0日後から32週0日後 接種回数 3回
※どちらのワクチンも、出生14週6日後までに1回目の接種をします。
他のワクチン(ヒブ・小児用肺炎球菌・B型肝炎)と同時スタートをお勧めします。
副反応
下痢、咳、鼻水、発熱、嘔吐、胃腸炎、ぐずりなど
特に接種後1~2週間は、腸重積を起こす可能性があります。
泣いたり不機嫌になったりを繰り返す、嘔吐を繰り返す
ぐったりして顔色が悪くなる、血便がでる など、腸重積症の症状に注意し
症状がみられた際には、すみやかに接種した医療機関を受診してください。
0歳児の場合、腸重積はロタウイルスワクチンを接種しなくても起こる病気で、
生後3〜4か月ぐらいから月齢が上がるにつれて多くなります。
早めに接種を開始し、早期に接種完了させましょう。