B型肝炎ウイルスワクチンが定期接種になります!
B型肝炎はB型肝炎ウイルスが血液や体液を通じて感染して起きる肝臓の病気です。B型肝炎は感染した時期、健康状態によって、一時的な感染で終わってしまう場合と、ウイルスが体の中に残って一生感染が治りきらないもの(持続感染 キャリアといわれる)とがあります。3歳以下の子ども、特に乳児が感染すると、ウイルスを 体内に保有した状態のキャリアになりやすいのです。キャリアになると慢性肝炎になりやすく、慢性肝炎になると長期にわたる治療を要するだけでなく、肝硬変や肝臓 がんに進行してしまう事があるのです。また、急性肝炎から劇症肝炎を起こし、死に至るような場合もあります。
B型肝炎ワクチンは、B型肝炎ウイルスが引き起こす様々な病気を予防します。できるだけ早く赤ちゃんにワクチンを接種してあげましょう。
日本でもようやく2016年10月より、定期接種になりました。母親がキャリアでなければ、
生後2ヶ月から、ヒブ、プレベナー、ロタウイルスワクチンと同時接種を勧めています。
4週間間隔で2回、2回目の接種から、4~5ヶ月立ってから1回の合計3回接種します。
対象 H28年4月1日以降に生まれた、生後1歳未満の子供
接種 4週間以上の間隔をあけて2回接種
初めての接種の後139日以上の間隔をおいて3回目の接種を行う。
注意事項
1. HBs抗原陽性(キャリア)の母親から生まれた乳児で、健康保険によりB型肝炎ワクチンの投与(抗HBs人免疫グロブリンを併用)の全部又は一部を受けた方については定期の予防接種の対象者とはなりません。
2. 任意接種として既にB型肝炎ワクチンの接種を受けたことのある方は、既に接種した回数分の定期予防接種を受けものとみなします。そのため、接種券が送付された方でも、任意接種で既に必要回数を接種された場合には、接種券を使って接種を受けることはできません。
3. B型肝炎ワクチンは不活化ワクチンです。B型肝炎ワクチンを接種した日の翌日から起算して、他の種類の予防接種を受けるまでの間隔は、6日以上あけてください。
4.接種スケジュールについて
1回目の接種から3回目の接種を終えるまでには、おおよそ半年間かかります。特に平成28年4月、5月生まれの方は、10月時点ですでに生後5~6か月が経過しているので、早めに接種を開始するようにしてください1歳の誕生日の前日までに3回の接種を終了するよう、主治医とよくご相談ください。
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