新型コロナの第2波、第3波に備えて PCR検査センターの準備を
緊急事態宣言が解除されて、経済活動が再開されるとともに、東京など、あちこちで、コロナ感染の方がまた増えています。
大阪でも、通天閣に黄色のアラートが点灯しています。経済活動を完全に止めることは、困難でも有り、今後、気温が下がる秋以降には第二波、第三波とさらに大きな流行がおきるのではないかと心配されています。
高石市では、幸いにも多数の感染者は見つかっておらず、おおむね平穏に過ごせていますが、マスク、手洗いを励行し、ソーシャルディスタンスを保つ以外、特別な対策は必要ないものでしょうか?
医師会では、コロナの流行が再び始まったときに備え、コロナかもしれない発熱患者さんに対してスムーズにPCR検査ができるよう、高石市に対して提言しています。先日、高石市長に対して、PCR検査センターを設置するよう、要望書を提出しました。
急激に流行が拡大した場合、何も準備がなければ、PCR検査センターを設置することは簡単ではありません。あらかじめ、準備をし、備えておく必要があるのではないでしょうか。
検査センターはどこに設置するのか、
感染をひろげないためにどのように経路を分離するのか、
どんな風に検査を行い、スタッフはどうするのか、
検査の予約はどこで受け付けて、どのように時間の調整をするのか、
防護着、アルコール、手袋、必要な備品はどれくらい準備が必要か、
考えるべきこと、備えるべきものはわずかではありません。
飛沫が飛ぶことが少ない唾液で検査するとしても、
唾液の検体をきちんとシールして検査に出すまでに
手袋だけでも、3組、4組必要なのです。
また、一人の方の検査をしてから、次に検査するかたに感染を起こさないように、
その場にウイルスが残って、おかしな検査結果が出ることがないように、
検査した場所を清拭してきれいにするだけでも20分30分の時間と人手が必要です。
1時間かけて、一人か、せいぜい二人検査するのが精一杯と思われます。短時間に何人も検査出来るわけではないのです。
PCR検査をする検査センターの設置にあたっては、政府からの補助がうけられます。しかし、その補助は医療機関に対してではなくて、市町村などの行政機関に対して行われるものなのです。
高石市がPCR検査を実施するのなら、医師会は行政に協力して、会員が交代で、検査センター出務し、協力すると申し出ています。
和泉市、泉大津市にPCR検査センターがあれば、高石市には必要ないでしょうか?
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