令和2年10月1日からロタウイルスワクチンの定期接種が始まりました。ロタウイルス胃腸炎を予防するワクチンです。
ロタウイルスは下痢や嘔吐を起こす、非常に感染力の強いウイルスです。
手洗いや消毒などをしっかりしても、感染予防をすることが難しいのです。
ほとんどの子供は、乳幼児のうちに、感染します。
乳幼児の急性胃腸炎の入院の中で、もっとも多い感染症で、
一生のうちに何度も感染するウイルスですが
初めてロタウイルスに感染した時は、特に重症化しやすく、
まれに脳や腎臓に影響をおよぼすこともあり、注意が必要です。
指定された期間内で忘れずに接種してください。
対象者: 令和2年8月1日以降に生まれた方
(ただし、対象の方でも、9月30日までに受けた接種は
任意接種となり、費用がかかりますので、ご注意ください。)
[ワクチンについて]
ワクチンは2種類あり、どちらも生ワクチン(弱毒化したウイルス)で、飲むワクチンです。
医療機関で相談し、どちらかのワクチンを選んでください。
2種類とも、予防効果や安全性に差はありませんが、接種回数が異なります。
他のワクチンとの接種スケジュールなどを考慮して選択してください。
途中からワクチンの種類を変更することはできません。
接種時期 ロタリックス 出生6週0日後から24週0日後 接種回数 2回
ロタテック 出生6週0日後から32週0日後 接種回数 3回
※どちらのワクチンも、出生14週6日後までに1回目の接種をします。
他のワクチン(ヒブ・小児用肺炎球菌・B型肝炎)と同時スタートをお勧めします。
副反応 下痢、咳、鼻水、発熱、嘔吐、胃腸炎、ぐずりなど
特に接種後1~2週間は、腸重積をおこす可能性があります。
泣いたり不機嫌になったりを繰り返す、嘔吐を繰り返す
ぐったりして顔色が悪くなる、血便がでる など
腸重積症の症状に注意し
症状がみられた際には、すみやかに接種した医療機関を受診してください。
0歳児の場合、腸重積はロタウイルスワクチンを接種しなくても起こる病気で、
生後3〜4か月ぐらいから月齢が上がるにつれて多くなります。
早めに接種を開始し、早期に接種完了させましょう。
Comments